折りたたみコンテナ導入による経済的効果

新谷浩一(東海大学海洋学部)

現在,世界的規模で貿易不均衡が拡大しています.そのため,コンテナ船の寄港地では空コンテナの過不足問題が深刻化しています.コンテナ船社は,輸出企業が必要とする空コンテナ数を用意できなければ,経済活動の機会を失います.それを避けるためにコンテナ船社は,膨大な量の空コンテナの回送をしなければなりません.このコストが船社経営を圧迫しており,空コンテナの回送コストの削減が求められています.

 これまでの同分野の研究は,最適なコンテナ流動パターンを求めることに注目してきました.しかし,そのソフト的技術のみによるコスト削減には限界があります.したがって,さらに進んだところではハード面での技術革新も求められています.

 それに応えるかたちで,折りたたみコンテナ(以下,折りコンと呼ぶ)がいくつかの企業によって開発されています.しかし現在,折りコンは実用化されていません.ある研究によれば,その原因の一つに折りコンにどのような経済的効果があるのかが周知されていないと指摘されています.そこで本研究では,コンテナをネットワーク上を流れるフローに見立て,ネットワーク全体から見た,折りコン導入の経済的効果を検討しています.

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